純愛♡ごっこ
 

結婚したら、えっちが義務になってしまった気がして、あたしは、それがイヤだった。


けれど、あたしが拒否したら、シンは慧達と‥。

そう思うと、怖くて拒否出来なかった。


「love②な時は、したいって思ってたのにな。もぉlove②じゃないから、あかんわ♪」


そう言って笑い飛ばすあたしを、マミは、やっぱり浮かない顔で見ている。



─ どしたんかな‥?



あたしは、話題を変えた。


「マミ、来週は結婚式やね。でも行けんくなって、ごめん。」


「うん。ユーナには来て欲しかったから残念やけど、仕方ないよね‥。」


招待状が届いた日、シンに話したらダメだと言われた。


あたし達は、結婚式をしていない。

だから、彼は僻(ヒガ)んでいるんだ。


 
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