純愛♡ごっこ
 

不意に、恭介がマミに声を掛けた。


「コーラ飲みたいな。マミ、買って来てや。」


「うん、分かった。コンビニ行って来るね。」


そう返事をして、彼女は立ち上がった。


「いってらっしゃい♪」


あたしは軽く手を振った。


マミは小さなバッグを手に、あたしに微笑んで、コンビニへと出掛けて行った。


「シアワセそうやん♪マミも恭介も。」


見ていたアルバムを閉じ、恭介に話し掛ける。


「仮面夫婦やからな。」


向かいに腰掛けている恭介は、不満を露わに答えた。

そして、徐に立ち上がると、あたしの真横に座り


「ユーナ‥。」


突然、あたしの肩を抱いた。


 
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