純愛♡ごっこ
「マジで?」
奈月が目を丸くする。
「てかさぁ、ユーナちゃんのダンナみたいな人って、そうはいないよねぇ!そんな人を見つけるのって、宝くじ当てるより難しいんじゃないのぉ?」
いつの間にか、あたしも友達になってしまったフウカが毒舌を吐く。
─ 相変わらず、ムカつく‥
けど、当たってるかも‥
「で、どぉするの?」
「分からん。シンがなんとかするんやろ‥。てか、本気であほや‥。」
奈月に答えるあたしに、フウカが眉をしかめた。
「そんなおなかじゃぁ、働けないよねぇ?」
─ ほんまに‥
どぉしたらイイんやろ‥
誰かに愚痴りたくて、二人に話したものの、あたしの悩みは尽きない。
またメールすると彼女達に告げて、あたしは駅前のカフェを出た。