純愛♡ごっこ
 

「強がんなよ。オレには、ホントのキモチ言っちゃえよ。」


「イヤや‥。」


涙が止まらないあたしの頭を、陸が優しく撫でる。


「涙がツラかったって言ってるし‥。」


「ゆーてない‥。」


「言ってんじゃん。ここ、素直になるとこナ。」


そう言って、陸は、またあたしの頭を撫でた。



─ 陸の手は、綺麗な手‥

  汚れの無い暖かい手‥



「ユーナ‥。ソラは今、どぉなってんの?」


「‥眠ってる。」



─ でも‥

  また勝手に目覚めるのかな‥



とても不安になった。


 
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