純愛♡ごっこ
 

「リク‥?」


あたしは、陸を見上げた。


彼は、


「困ったら、絶ッ対呼べよ。」


と、念を押すように言った。


一瞬、ネックレスのことを訊こうと思った。

そして、思い留まった。


勘違いなら、カッコ悪い。

それに‥。



─ もし、当たっていたら‥


  困る‥



「うん。ありがとぉ。じゃ、またね。」


公園で陸に手を振って、あたしは家へと急いだ。


 
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