純愛♡ごっこ
 

シンは、お風呂に入れたりミルクを飲ませたりして、空羅を可愛がってくれた。

あたしは、とても嬉しかった。



─ パパになったら変わったな♪



そう思っていた。


だけど、小さな子供が新しいオモチャに夢中になって、飽きたら見向きもしなくなるのと同じ。

日に日に、シンは空羅を可愛がらなくなった。


それだけじゃ無い。

彼は、空羅にヤキモチを妬くようになった。


「ソラより俺を優先させろ!」


「なんで?シンは何でも自分で出来るやん。ソラは赤ちゃんやねんで!」


あたし達は、毎日のように口論が耐えなくなった。


 
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