純愛♡ごっこ
 

空羅に添い寝しながら眠り込んでいたあたしは、殺気を感じて目覚めたんだ。



人間が発する殺気って、ほんまにスゴいんや‥



寝ぼけた頭で、そんなことを考え、仁王立ちで、こちらを睨み付けているシンを見上げる。


「‥なに?」


体を起こしながら、彼に訊いた。


「いつまで待たせるんじゃ!こっち来い!!」


シンは怒鳴り付け、足音を派手に立てて、リビングルームに入って行った。


仕方無くベッドから降り、あたしもリビングに向かう。


「何なん?あたし、何かした?」


「オマエ、ガキ寝かせたらヤるゆーたんちゃうんか?!」


般若のような顔で唾を撒き散らしながら、シンは怒鳴った。


 
< 346 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop