純愛♡ごっこ
空羅に添い寝しながら眠り込んでいたあたしは、殺気を感じて目覚めたんだ。
人間が発する殺気って、ほんまにスゴいんや‥
寝ぼけた頭で、そんなことを考え、仁王立ちで、こちらを睨み付けているシンを見上げる。
「‥なに?」
体を起こしながら、彼に訊いた。
「いつまで待たせるんじゃ!こっち来い!!」
シンは怒鳴り付け、足音を派手に立てて、リビングルームに入って行った。
仕方無くベッドから降り、あたしもリビングに向かう。
「何なん?あたし、何かした?」
「オマエ、ガキ寝かせたらヤるゆーたんちゃうんか?!」
般若のような顔で唾を撒き散らしながら、シンは怒鳴った。