純愛♡ごっこ
 

もぉ、どーにでもしたらイイやん‥

“ヤらせろ、ヤらせろ”って、コイツにはプライドが無いん?



殴られながら、そんなことを考える。

口の中に血の味が広がる。


「オマエ、サンドバッグみたいやな。」


吐き捨てるように言って、シンは、あたしの上から降りた。


「それで終わり?もぉ気ィ済んだん?」


あたしはワザとニッコリ笑った。

シンは、ギョッとした表情を見せた。


あとは、お決まりのパターン。

反省したとシンが謝って、あたしは、それを許す。



─ 滅茶苦茶だ‥


  もぉ、ウンザリや‥


 
< 348 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop