純愛♡ごっこ
ウンザリなのに‥。
滅茶苦茶なのに‥。
あたしは、シンと別れることを躊躇っている。
少しでも望みがあるなら、シアワセな家庭を築きたい。
そう願っているんだ。
空羅を両親から愛される子供にしてあげたい。
それは、あたしのエゴかもしれないけど‥。
あたしには、空羅を産んだ責任がある。
空羅を、あたしのような悲しい子にはしたくない。
「ね、ソラを大事にして。」
「分かった。約束する。」
彼は頷いたけど、暴力を奮った後ろめたさからの返事には、何の意味も無かった。