純愛♡ごっこ
 

シンのココロが満たされたら、空羅を愛する余裕が出来るかもしれない。


あたしは、シンから不平不満が出ないよう、あらゆることを完璧に行うようになった。


空羅が泣いていても、シンに呼ばれたら駆け付けた。

子育てで疲れていても、求められたら受け入れた。


家事も育児も、シンの身の回りの世話も‥。

非の打ち所が無いくらいに、完璧にコナした。


そして、シンが家にいない時間に存分に空羅を可愛がった。


「パパ、ソラのこと可愛いって言ってくれるよぉになるからね♪ママ、ガンバるから。だって、こんなに可愛いんやもん♪」


きっと分かってくれる。

望みを持っていたけど‥。


 
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