純愛♡ごっこ
 

「ヤバッ!ユーナがエロいから、俺、遅刻やんけ!」


慌ててシャワーを浴び、作業着に着替えながら、シンは楽しそうに笑う。


「シンがエロいんやん。夜だけじゃ物足りないんやろ♪」


彼にケータイや財布を手渡して、あたしは、ささやかな喜びを感じる。



一緒にいられる。

大切にされている。


愛されている。


実感出来る今が、とても嬉しくて‥。



「ユーナもチャリ危ないから、気ィ付けて行けよ。」


「うん♪てか、キー付けな動かへんし。」


「ベタベタやな。んじゃ、行ってきます。」


「はい♪」


あたしは、毎日シアワセだった。


 
< 36 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop