純愛♡ごっこ
「ヤバッ!ユーナがエロいから、俺、遅刻やんけ!」
慌ててシャワーを浴び、作業着に着替えながら、シンは楽しそうに笑う。
「シンがエロいんやん。夜だけじゃ物足りないんやろ♪」
彼にケータイや財布を手渡して、あたしは、ささやかな喜びを感じる。
一緒にいられる。
大切にされている。
愛されている。
実感出来る今が、とても嬉しくて‥。
「ユーナもチャリ危ないから、気ィ付けて行けよ。」
「うん♪てか、キー付けな動かへんし。」
「ベタベタやな。んじゃ、行ってきます。」
「はい♪」
あたしは、毎日シアワセだった。