純愛♡ごっこ
 

「ユーナって、リックンの話する時、めッちゃ楽しそうやね♪」


突然、奈月に指摘され、あたしは狼狽えた。


「ンなこと無いし!」


慌てて否定したけど‥。


「んでも、リクって、あたしのアイドルかも♪」


あたしは、お道化て誤魔化した。

なのに、


「ユーナちゃん、我慢することだけが最善やと、オレは思わへんで。」


不意に、タッキーは真顔になった。


「奈月から全部聞いてる。リクには、ゆーて無いけどな。」


「分かってる。でも、あたし、納得いくまでガンバりたいねん。シンだって人の子やもん。いつか分かってくれると思うから‥。」



あたしとシンの出会いにだって、意味はあるはず‥

きっと、分かってくれる‥



そう信じたかった。


 
< 362 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop