純愛♡ごっこ
「ユーナって、リックンの話する時、めッちゃ楽しそうやね♪」
突然、奈月に指摘され、あたしは狼狽えた。
「ンなこと無いし!」
慌てて否定したけど‥。
「んでも、リクって、あたしのアイドルかも♪」
あたしは、お道化て誤魔化した。
なのに、
「ユーナちゃん、我慢することだけが最善やと、オレは思わへんで。」
不意に、タッキーは真顔になった。
「奈月から全部聞いてる。リクには、ゆーて無いけどな。」
「分かってる。でも、あたし、納得いくまでガンバりたいねん。シンだって人の子やもん。いつか分かってくれると思うから‥。」
あたしとシンの出会いにだって、意味はあるはず‥
きっと、分かってくれる‥
そう信じたかった。