純愛♡ごっこ
「オマエのその態度がムカつくんじゃ!」
「なんで?あたしの何があかんの?あたし、めッちゃガンバってるつもりやのに、何が足りへんの?教えてよ。」
「完璧過ぎてウザいわ!」
シンは、あたし目掛けて扇風機を投げ付けた。
あたしは、咄嗟に腕に抱いた空羅を庇った。
だけど、彼は暴力を奮い続けた。
あたしの体が壁にぶつかる度に、空羅も頭を打った。
きっと恐怖を感じているんだ。
空羅は固まったまま、泣き声を上げることすらしなかった。
「ソラが死ぬやん!ヤメてよ!」
「うっさい!ンなガキ、どーでもええんじゃ!!」
真っ赤な顔を歪めて興奮しているシンは、人間だと思えないくらいに、とても醜くて‥。
吐く息には、異臭がしていた。