純愛♡ごっこ
シアワセなキモチは、毎日、揺るぐことなく続いた。
あたしは、シンを愛していたし、彼も、あたしを愛してくれた。
9月になり、暦の上では秋になったけど、真夏と変わらぬ暑い日が続いていた。
仕事を終えたあたしは、久々にマミにメールで呼び出され、彼女の家で恭介とマミに会った。
「お邪魔します。てか、久しぶり♪」
八畳ほどの白を基調にした洋室は、あたしが一人暮らしを始める前に、よく遊びに来ていた場所。
「同棲、どぉ?」
壁際に置いた白いベッドに腰掛け、マミが訊く。
「楽しいよ♪カレシ優しいし、毎日イチャイチャしてるわ♪」
センターラグの上で寛ぎながら、冗談混じりに、あたしは答える。
向かいに座っていた恭介が、一瞬、顔をしかめた。