純愛♡ごっこ
泣きながらシャワーを浴びた。
悔しくて‥。
自分の弱さが、ただ悔しくて‥。
─ 次は、本気で殺されるかも‥
そう思ったら、刃向かうことが出来なかった。
愛情なんて、ヒトカケラも無いのに‥。
暴力に屈して、あたしは、また彼の要求に応じたんだ。
シンが仕事を休むのは、あたしを逃がさないため。
─ もう、耐えられない‥
どうしよう‥
バスルームを出て、そっとリビングを覗くと、シンはソファで眠っていた。