純愛♡ごっこ
 

きっと、あたしは神に見離されているんだ。


哀しみに、涙が込み上げて来た。


ケータイのディスプレイを、溢れ出した涙の雫が濡らす。


「ソラ、ごめんね‥。」


目の下に青あざを作った空羅に寄り添うように、あたしはベッドに横たわった。



もぉ、どぉでもイイ‥

逃げるチャンスくらい、その内あるやろ‥


あんなガキンチョの言うこと、真に受けて、あたしがあほなだけやん‥


役立たずのリクレッド‥



開き直ってはみても、絶望の淵に追いやられたような‥、

そんな心境だった。


 
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