純愛♡ごっこ
「ユーナ。俺、思うねんけどな‥。」
言い掛けて、また考え込むように、恭介は言葉を切った。
「なに?」
あたしは、小首を傾げて訊いた。
「女の家に住み着く男って、ロクなんおらんで。ソイツ、ほんまにダイジョウブなんか?」
一瞬、自分の顔が引きつったのが分かった。
カチンと来たあたしは
「まともやから、助けてくれたんやん。」
と、返した。
恭介は、それ以上には何も言わなかった。
彼はテレビを点けると、ゲームを始めた。
あたしは気にしないフリで、マミと会話を続けた。
だけど‥。
暫くして、恭介の言葉が、まんざら間違いでも無かったと、知ることになった。