純愛♡ごっこ
 

「ユーナは、オレが連れて行きますね。」



─ え?

  陸‥



「は?なんて?オマエ、イかれてんのか?」


シンの言葉を無視して、陸はあたしの腕をそっと掴んだ。


「ソラ、連れて来いよ。」


「でも‥。」


「ダイジョウブ、オレが守るし。な?」


そう言って、陸は目を細めて微笑んだ。

唇の右端を少し上げる、いつもの笑顔で‥。


「うん‥。」


頷いて立ち上がった瞬間、呆気に取られていたシンが我に返った様に凄んだ。


 
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