純愛♡ごっこ
「姉ちゃん、ごめん。」
「うん、ダイジョウブ。入って。」
陸の姉、まりんさんは、まだ眠そうな目で微笑んだ。
「スミマセン‥。お邪魔します。」
陸に続いて家の中に入ると、リビングには、赤ちゃんを抱っこしたまりんさんの夫、波琉さんがいた。
「ハルさん、電話で説明したけど‥。」
「ダイジョウブだよ。てか、リク、学校は?オレ、今から仕事だし送ってやるよ。」
「え゙?寝てねーし、休みますよ‥。」
そう答える陸に
「あかんよ。寝るんやったら学校行って寝たらイイやん♪」
からかうように、まりんさんが言った。