純愛♡ごっこ
「ユーナちゃんは、ソラくんが大事よね?」
「はい‥。」
「リクから少し話は聞いたけど、ユーナちゃんは、ソラくんを守るために家を出たんでしょ?」
「はい‥。」
「ソラくんはママに守られて、シアワセやん♪それだけで充分やと思うな。」
「でも‥、あたし‥。」
「神様ってね、自分に一番近い人間に手を差し伸べるんやって。きっと、ユーナちゃんにも順番が廻って来るよ。ね、ご飯食べよ♪」
まりんさんは、ニッコリ微笑んだ。
── カチャ
リビングのドアが開き、髪に寝癖を付けた陸が欠伸をしながら入って来た。