純愛♡ごっこ
片付けを手伝うと言ったけど、まりんさんは
「気にしないで。」
と、気遣ってくれた。
優しい言葉を掛けられる度に、あたしの瞳は涙で潤んだ。
「ユーナ、散歩しよ♪」
「え?散歩?」
「ん♪ソラとルリ連れてさ。」
陸に誘われ、あたしは空羅を抱いて外に出た。
昼下がりの歩道を、ゆっくりと歩く。
なんだか、とても新鮮な気がした。
「てか、オレがソラを抱っこするから、ユーナがルリのベビーカー押せよ。て、気付くの遅すぎ?」
陸は立ち止まり、空羅に手を差し出した。