純愛♡ごっこ
 

「暴力的になるヤツってさ、自分の非を認められねンだよな。で、全部を相手のせいにするんだ。アイツが悪いからって、暴力を正当化してさ。」



“夕凪が素直じゃ無いから、殴るんや”


“素直にしてたら、痛い思いはさせへん”



まるで、あたしに原因があるかのように、シンも叔父も言っていた‥

仮に、どんな理由があっても、暴力はイケナイことなのに‥



「殴られてまで守んなきゃイケナイ生活なんて、捨てて正解だよ。きっと、今頃、ソイツは家を出たユーナちゃんを責めてる。反省なんてしてねーよ。」



“俺が夕凪を助けたんちゃうんか?”


あの時、シンは、あたしを責めていた。



逃げ出して正解‥

きっと、波琉さんの言う通りなんだろうな‥



「ソラ抱いててやるから、ユーナも花火しろよ♪」


花火を手に、陸が歩いて来た。


 
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