純愛♡ごっこ
恭介が変われたのは、彼自身が変わろうと思えるようになったから‥。
─ 変わらなあかん‥て思ったな。変わらな自分がシアワセになられへんて‥ ─
周りがどんなにガンバっても、自分で気付こうとしなければ、人は変われないのかもしれない。
お風呂から出て、空羅にオヤスミ前のミルクを飲ませていると、部屋のドアをノックする音が響いた。
「ユーナ、入ってイイ?」
「イイよ。」
部屋に入って来た陸は、あたしと向かい合わせに座った。
「襲いにキた♪」
「あほ‥。」
「あほちゃうし。」
シャンプーの香りを漂わせ、陸は膨れっ面になった。