純愛♡ごっこ
花火の時、陸に肩を抱かれたことを思い出し、なんだか照れてしまった。
あたしは、ワザと明るく振る舞った。
「てかね、ハルさんってステキやね♪見た目だけじゃ無くて、カッコイかった。」
「うん、オレの目標だし♪」
陸が優しく微笑む。
「リクが前に言ってたことが分かった♪」
「ま、オレ、もぉすぐ追い抜くけどナ♪」
「どぉだかな?彼は、オトナやもん♪リクは、ふぉーえばぁガキンチョなんやろ?」
意地悪を言うあたしに、悪戯っ子みたいな笑顔を見せる陸。
「そ♪ナンバー1カッケェガキンチョ♪」
だけど、
「なァ、ユーナ‥。」
不意に、彼は真剣な顔になった。
「なに?」
あたしは小首を傾げて訊いた。