純愛♡ごっこ
 

真新しい寝具のベッドに空羅を寝かし付け、部屋の整理をした。


シーンと静まり返った小さな部屋には、空羅の寝息だけが微かに響いている。

これから始まる二人きりの生活に、あたしは不安を覚えていた。



─ ダイジョウブ‥

  ガンバれるやろ?



自分自身を励ましてみるけど、心許ない思いは否めない。


何かにすがりつきたいキモチになり、ケータイを手に取った。

そして、【ネバーランド】に接続した。



『リクレッド
 助けてくれてアリガト』



陸の掲示板に書き込んで、ちょっぴり躊躇った後、あたしは送信キーを押した。


 
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