純愛♡ごっこ
 

「はい‥。」


「ユーナ?オレ♪」


声を聴いた途端、喉の奥が熱くなった。

涙が瞳を潤ませた。


だけど、泣いてることを気付かれたくない。

あたしは、息を吸い込んだ。


「もぉ、ソラと二人やから‥。」


「ん、姉ちゃんに聞いた。」


「なんか色々ありがとぉ。」


「別になんもしてないし♪てか、落ち着いた?」


あたしと陸は、それから暫く他愛無い会話をした。



陸の声を聞いていると、ココロが暖かくなった。

陸の声を聞いていると、安心出来た。


そんな自分に気付いて、切なくなった。


 
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