純愛♡ごっこ
「ユーナに逢いたい。」
電話越しに聴こえる声が胸に切なく響く。
「ごめんけど、今からは無理。ソラ寝てるし‥。あたしも、もぉ寝るもん。」
逢いたいキモチは否定出来ないけど、きっぱりと断った。
「ほら、ユーナに伝えたいことあるって、二年前に言ったの覚えてる?」
「冬に?」
「そ♪それを思い出したから‥、だから、逢って。」
「でも‥。」
「てか、今どこと思う?」
─ え?
── ピンポーン♪
インターホンのチャイムが部屋に響き渡った。