純愛♡ごっこ
部屋に入るなり、陸は、ベッドで眠る空羅の寝顔を覗き込んだ。
「可愛いナ♪」
「うん♪」
空羅を褒められると嬉しい。
あたしは陸に微笑んだ。
「ユーナと寝顔、ソックリじゃん。」
「ん?あたしの寝顔なんて、いつ見たん?」
「姉ちゃんちから帰る朝。」
「え、マジ?」
「マ♪ジ♪で♪」
─ 信じられへん‥
「ほっぺにチューもしたし♪」
絶句するあたしに、陸は、ニッと悪戯な笑みを見せ、ソファに腰掛けた。