純愛♡ごっこ
「でも、真也クン。赤ちゃんは、どうなったのよ?」
「あぁ‥。」
「オナカ大きかったでしょ?ユミちゃん。」
─ 赤ちゃん?!
「さぁ、会ってないから分からんし‥。産まれたんは聞いてますけどね。」
─ 赤ちゃんて、なに?
子供がいるの?
二人の会話に取り残されたように立ち尽くすあたしは、まるでピエロみたい。
「じゃ、また。」
「はい、ありがとうね。」
もう、ママさんの顔なんて見れなかった。
頭の中がパニクっていた。