純愛♡ごっこ
 

陸は、ずっと、あたしを見ていてくれた。

ずっと、愛してくれていたんだ。


そう思うと、あたしの想いも溢れ出して来た。

ずっと、抑え続けていた陸への想い。



── あたしの純愛‥



だけど‥、


「嬉しい‥。めッちゃ嬉しいけど‥。」


「けど‥?」


「リクのキモチに応えることが出来へん‥。」


あたしは、拒むしかなかった。


「なんで?オレのこと嫌い?」


「そうじゃない。リクは特別。あたしにとって、リクは特別やねん。だから‥、壊したくない。」


「壊すって?なにを?」


不思議そうな顔をして、あたしを見つめる陸。


あたしは自分のキモチを言葉にした。


 
< 474 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop