純愛♡ごっこ
陸は、ずっと、あたしを見ていてくれた。
ずっと、愛してくれていたんだ。
そう思うと、あたしの想いも溢れ出して来た。
ずっと、抑え続けていた陸への想い。
── あたしの純愛‥
だけど‥、
「嬉しい‥。めッちゃ嬉しいけど‥。」
「けど‥?」
「リクのキモチに応えることが出来へん‥。」
あたしは、拒むしかなかった。
「なんで?オレのこと嫌い?」
「そうじゃない。リクは特別。あたしにとって、リクは特別やねん。だから‥、壊したくない。」
「壊すって?なにを?」
不思議そうな顔をして、あたしを見つめる陸。
あたしは自分のキモチを言葉にした。