純愛♡ごっこ
「でも‥。」
躊躇うあたしに、陸は根気よく話し続ける。
「オレは、ユーナにとって特別な存在?」
「うん‥。」
「だったら、問題無くね?オレもユーナは特別すきだし♪」
「あたし、子どもいるのに?」
「うん。過去も現在も全部ひっくるめて、オレはユーナがすきやから。」
ねぇ‥
神様は、あたしに手を差し伸べてるの?
「なんでも、ひとりで抱え込むのは良くないし。オレに悲しみ分けろよ。オレは、その分のシアワセをユーナにアゲる。」
「リク‥。」
「ユーナの笑顔は、オレが作る。オレといたら楽しいって、イッパイ思わせてやるから‥。」
こんな奇跡みたいなことって‥
こんな恋愛小説みたいなことって‥
「信じてイイの?」
「モチ♪信じてくださいっ。」
陸は、ギュッと、あたしを抱きしめた。