純愛♡ごっこ
 

 あ‥

 あんッ‥

 ダメぇ‥

 んっ

 あァんッ‥



kiss寸前で聞こえて来た隣人の声に、陸は目を丸くした。


「なに?あれ‥。」


あたしは思わず吹き出した。


「生えっちの声。ここのマンション、壁が薄いねん。」


「マジで?てか、隣は最中?」


「そぉみたい‥。」


話してる間も、ナヤマシイ声は響いている。

なんとも気まずい空気になって、あたしはテレビをつけた。


 
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