純愛♡ごっこ
陸と、こんな風に唇を重ねる日が来るなんて‥。
DOKIDOKIは、鳴り止むことを知らなくて‥。
あたしは、彼の胸に顔を埋めた。
「強引にでも‥、奪ってくれたら良かったのに‥。」
「オレのこと、ガキ扱いして、マトモに相手してくれなかったん誰?」
「うん‥ごめん。でも、ありがとぉ。気付かせてくれて。」
「どぉいたまして♪」
陸は、あたしのネックレスを外し、さっき外した彼のネックレスをジーンズのポケットから取り出した。
「ユーナ、見てて。」
二つのペンダントトップが綺麗に合わさる。
そこに、さっきは気付かなかった文字が浮かんだ。
─ crazy for you ─
キミに首ったけ‥