純愛♡ごっこ
chapter.18 DOKIDOKI
高校三年生の陸は、部活を引退している。
だから、平日も週末も毎日バイトを入れている。
あたしは、火曜日から土曜日の勤務で、18時まで働いている。
付き合い始めたものの、ゆっくり逢う時間は無かったけど、あたし達は、毎日メールを頻繁に交わし、時々、夜は電話で話した。
「ユーナとチューしたいナ♪」
「うん♪あたしもリクとチューしたい。」
「前から思ってたけど、ユーナの“うん♪”て、可愛いナ。」
「え?なんで?」
「“うん♪”と“あんっ”の中間みたいに聞こえる。」
「聞こえてない。てか、そんなん言われたら、返事出来へんくなるし‥。」
陸は何かと言うと、あたしを可愛いと褒める。
その度に、くすぐったいキモチになった。