純愛♡ごっこ
 

「ユーナのがガキだし♪」


「なんでよ?あたしは成人してるもん。リクは未成年やん。だからガキンチョ♪」


言い合いに勝った気でいると、彼は諭すように言った。


「成人してるからってオトナとは限んないし、未成年だからってコドモってワケじゃないからナ。」


「どーゆ意味?」


「オトナとコドモの境界線なんか無いってこと。」


「ハタチ過ぎたらオトナやん。犯罪犯したら顔が出るもん。」


「ンなの形式上のことじゃん。ハタチ過ぎたってオトナになれないヤツは、ごまんといるし。」


「ココロがコドモでも、ハタチ過ぎたらオトナやん‥。てか、なんか難しい‥。」


「そゆとこも可愛いナ。ユーナは、やっぱ可愛い♪」



オヤスミナサイを言うのが勿体無いくらいに、陸と話しているのが楽しい。


日に日に陸を想うキモチが強くなるのを、あたしは感じていた。


 
< 489 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop