純愛♡ごっこ
 

陸に、空羅の具合が悪いことを報せると、学校帰りに駆けつけてくれた。

空羅は、ニコニコ顔で彼に抱かれている。


「ダイジョウブか?」


「うん。座薬で熱は下がってるから、今はゴキゲンやねん。」


「そか、早く元気になれよ。ソラ。」


空羅を心配してくれる人がいる。

そのことに、喜びを感じる。


「じゃ、バイトやから行くけど、なんかあったら夜中でも呼んでイイからナ。」


「うん。ありがとぉ。」


玄関先で、まだバイバイが出来ない空羅の手首を持ち


「いってらっしゃい♪」


と、小さく振った。


「いってきます♪」


陸は、空羅の頭を撫で、あたしにチュッてkissをして、大急ぎで走って行った。


 
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