純愛♡ごっこ
「ユーナ‥、イイ?」
小さく頷いた時、陸は、あたしの中にゆっくりと入って来た。
彼を深く感じて、その瞬間から、頭の中は真っ白になり、何も考えられなくなった。
信じられない程の甘い旋律が、全身を駆け巡る。
強く、優しく、熱い波が絶え間なく押し寄せて来る。
思考回路は停止したまま‥。
たったひとつの感覚だけが、あたしのすべてを支配した。
気付けば、あたしは泣いていて、陸に抱きしめられていた。
「ダイジョウブ?」
「ん‥。ビックリした‥。」
「痛かった?」
「違う‥。キモチくなり過ぎて怖かった‥。」
「そか、ユーナ、可愛すぎ♪」
陸は、あたしを抱きしめた腕にギュッと力を込めた。