純愛♡ごっこ
「ユーナちゃん、5番と3番30ずつね。」
「あ、ハイ。」
先生に染料の調合を頼まれたけど、陸と麗子さんの会話が気になって仕方ない。
「あれ‥、何グラムって言われてたっけ‥。」
再度、先生に分量を訊く羽目になった。
「陸ちゃんなら、同じ学校の女の子が、いくらでも言い寄って来るん違うの?」
「いや、無いっすね。それに、オレ、ユーナがすきなんで。」
「そう?あの子、可愛かったやん。陸ちゃんとお似合いやと思ったけど‥。ユーナちゃんて、陸ちゃんの何個上やった?」
「年とか関係無いし、オレら仲イイんで、心配しなくてイイっすよ。」
困った顔で答える陸。
麗子さんは
「年上に憧れる年頃なんかな?陸ちゃんは♪」
と、意地悪な笑みを見せた。