純愛♡ごっこ
「何、それ‥?」
陸の驚く表情が、目に見えるように分かる。
なのに、あたしは止まらなくなった。
「あたしはリクの通過点。所詮、遊びでしか無いねん!あたしに隠れて元カノと仲良くバイトして‥、麗子さんの言ってた通りやん!サイテー!バカオトコ!キモいねん!」
あらぬ限りの罵声を、怒りに任せて浴びせる。
醜態を晒す自分に愛想が尽きた。
でも‥
これで終わってもイイ‥
そう思っていた。
「ユーナ、落ち着いて‥。」
陸は優しい声で、だけど、悲しみを帯びた声で囁くように言った。
「オレのこと信じろよ‥。」