純愛♡ごっこ
 

「ユカは関係無いじゃん。バイトだって、勝手に求人見て来たんだし。」


「どぉでもイイ!」


ぶっきらぼうに応えるあたし。

陸は、ほんの少し怒りを含んだ声音で訊いた。


「オレは、ユーナの特別やって言ってたよナ?」


「違うし‥、あんなんウソやもん。」


「ウソじゃない‥。ユーナは、オレのことすきじゃん。」


「嫌い!だから、もぉ別れたい!」


これ以上、優しくなんかして欲しく無い。

涙が幾筋も頬を伝った。


「別れない‥。」


受話口から、陸の切ない声が響いた。


 
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