純愛♡ごっこ
本心では、陸を信じたい。
けれど、あんな姿を目の当たりにして、あたしのココロは、それを許さない。
「ガキンチョの遊びに、付き合う気なんか無い。」
「遊びじゃないって!なんで、遊びって決め付けんの?」
「じゃ、どこに本気って保証があるん?」
「オレのキモチを信じろよ!」
こんな言い合いしたって、悲しくなるだけ‥。
「リクは高校生やもん‥、あたしと付き合うなんて、無理やねんって‥。」
「高校生やから無理なんやったら、オレ、学校ヤメるし。」
「もぉイイ‥。ごめん。とにかく、あたしは別れたい‥。酷いことイッパイ言って、リクのこと傷付けて、ごめん‥。」
ポロポロ零れる涙を拭い、あたしは出来るだけ落ち着いた声で伝えた。