純愛♡ごっこ
 

「あたし、付き合うってことに向いてないんかも‥。まともな恋愛なんか無理みたい‥。」


「ンなの言い訳や‥。」


「助けてくれて、ありがとぉ。リクと出逢って、めッちゃ楽しかった‥。」


「待てよ、ユーナ!電話、切るなよ!勝手すぎンじゃん!」


「ごめんね‥。」


「イヤだし。オレは認めないからナ!」


陸の声が響くケータイを切り、そして、電源をOFFにした。



これで終わり‥

あたしと陸は、たった今、終わったんだ‥



通過点になんか、なりたくなかった。

なのに、自分からそれを選んだ。


陸を信じることが出来なくなった。


涙は止まらないまま、あとからあとから零れて落ちた。


 
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