純愛♡ごっこ
 

あたしの目を見て、罪悪感を感じない‥?

痛めつけられた痕を見て、なんで平気で抱けるんだろ‥



半ば強制的にカラダを求めるオトコに、そんな疑問が沸々と湧き出るのに‥。

あたしは、それでも、シンの動きに反応する。


「すきやで。」


「うん‥。」


「シアワセにするから。な?」


ココロのどこかでは、シンの人間性に疑問を持ちながらも、レイプ寸前で救ってくれた彼を信じていたいと思う。


「大切にする‥」


そう言ってくれた彼を、信じたいと思っている。


優しい言葉と激しい抱擁を、あたしは“愛”だと誤解していた。


 
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