純愛♡ごっこ
「いってらっしゃい。」
玄関先で見送るあたしに、シンは軽くkissをして
「ごめんな。」
と、謝った。
「ん?なにが?」
「こんな痛い思いさせて、ほんまにごめん。」
そう言って、彼は、あたしの目元に軽く指で触れた。
「うん‥。」
「もう絶対にユーナを殴ったりせえへん。シアワセにするから‥。約束する。」
「うん‥。」
「だから、籍入れへんか?」
─ え?
驚くあたしをシンは抱きしめ
「一生掛けて守る。」
と、囁いた。
喉の奥が熱くなる。
さっきまでの不信感が消えて行く。
─ 彼を信じたい‥
あたしは、何度も頷いた。