純愛♡ごっこ
思い出せば吐き気がする程、アイツに非道いことをされていた。
ココロの奥底に、固く閉じ込めていた憎しみが湧き出して、どうしようもなかった。
もっと早くに、苦しめてやれば良かった‥
こんなに早く死ぬなんて、考えてもいなかった‥
「リクがソラを見てくれないんやったらイイ。奈月に頼むから。」
あたしは、立ち上がった。
「ユーナ‥。座って。」
床に腰を下ろしたままの陸が、あたしを見上げる。
「なんで?」
「イイから座れよ。ソラだって、まだ寝てるしナ。」
いつもの彼じゃない。
威圧感のある口調。
あたしは渋々、言われた通りにした。