純愛♡ごっこ
 

陸は、穢れのない瞳で‥。

真っ直ぐな瞳で、あたしを見つめた。


「オレだってソイツが憎い。ユーナを苦しめたヤツは、全部憎いし‥。ユーナがどうしたって行きたいんなら、オレは止めない。死人にツバ吐こうが蹴り飛ばそうが、オレはユーナを嫌いになんない。」


「リク‥。」


「でも‥、仕返ししたら、その時点で、ソイツと同じレベルに立つことになる。オレは、そう考えてる。復讐することで、心底憎んでるソイツと同じレベルになってしまうって‥。」


「でもっ!!」


「ユーナは、それでもイイ?ソラだって、ユーナのンな姿、見たくない思う‥。」


「でも‥。」


「な、ユーナ‥。ユーナがシアワセになることが、ソイツへの仕返しやって、そうは思えね?」


「そんなこと言われたって‥。」



─ あたし、納得出来ないよ‥


 
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