純愛♡ごっこ
「え?もしかして‥。」
「うん、誕生日プレゼント♪てか、あたしがリクと二人で遊びに来たかっただけやけど♪」
「マジ?チョー嬉しいって♪アリガト、ユーナ♪」
「ソラのお迎えあるから、夕方までしか遊べないけど。ブックレット買ったし、待ち時間は少なくてイケるよ♪」
「そっか♪」
陸があたしの手を握る。
あたし達は指を絡め、手を繋いで歩いた。
空は、雲ひとつ無い快晴。
順番に入場ゲートを潜り、また手を繋いで歩く。
「あ!ポパイとオリーブがいてる!」
「あっち、キティいるし。ユーナは、キティのがイイよナ?」
「リクはシュレッグ♪」
「はい?」
着ぐるみと記念撮影する人達の横を、冗談を言い合って歩く。
素敵な一日になることを‥。
最高の思い出になることを、あたしは胸の奥で祈っていた。