純愛♡ごっこ
 

陸は、真横に腰掛けて、あたしの肩を抱き寄せた。


「オレは、ユーナがいなくなったらダメになる。ガンバれなくなるし‥。」


「あたしなんかと一緒にいたら、あかんねん。あたしには、そんな価値無いもん。」


あたしは、陸の腕から逃げた。

そんなあたしを、彼は、また強引に抱き寄せる。


そして


「ユーナの価値はオレが決める。てか、オレにとってユーナは何よりも大切やって、まだ分かんない?」


と、諭すように言った。


「でも、リクは、まだ18やん‥。」


「また、それ?仕舞いに怒るし。てか、オレに飽きたん?」



─ 飽きてなんか無い‥


  そんなんじゃ無い‥



あたしは、首を横に振った。


 
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