純愛♡ごっこ
「‥美化?」
あたしは、小首を傾げた。
「そ、ユーナは別れを美化しようとしてる。ンなの変だし。自分のキモチを押さえ込んで、無理に別れて、そんで絶ッ対、後悔しないって言い切る自信あんの?」
真っ直ぐに、あたしを見つめる陸。
「分からんし‥。」
あたしは、また俯いた。
「分からんってことは、自信が無いって認めたと同じじゃん?」
「でも、あたしは、もぉひとりでも生きてけるもん‥。リクに甘えんくても、ソラと生きていける‥。」
涙声で答えると、陸は優しい声で囁いた。
「ユーナ‥。ユーナはこの先、何も我慢しなくてイイ。オレがユーナとソラを守る。そう決めてるんやから‥。」