純愛♡ごっこ
「ユーナがいるから無理ってのは、言い訳にしかなんないし。」
「ん‥。」
「いてくれる方が、断然、オレはガンバれるし♪」
「うん‥。」
「じゃ、問題解決♪またアトラクション行く?」
あたしの不安を消し去って、陸は優しく微笑む。
あたしは、大きく頷いた。
「誕生日プレゼントとか言って、ここに来たのに、別れ話なんかして‥。ユーナって、マジ悪い子やナ。」
「ごめん‥。」
「ま、夜は、めッちゃサービスさせちゃうし♪」
「え?うそ‥。」
「本気だし♪」
まだ潤んだ瞳のままで、笑みを返す。
そんなあたしの頭を陸はクシャクシャ撫でた。